felesitas.cloud2周年企画「ひと・もの・かたち(仮)」

こんにちは。

今回の記事の目次となります。

 

 

 

felesitas.cloudについて

 

felesitas.cloud

 

felesitas.cloudとは、筆者が運用しているmastodonのサーバーのURLのひとつです。

 

mastodonとは何か、と思った方は、以下のリンクを参照して下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/マストドン_(ミニブログ)

 

mastodonのコミュニティは、英語圏や日本語圏、テーマサーバーなど、大小様々なコミュニティがあり、このfelesitas.cloudも、小規模なコミュニティを形成しています。

 

felesitas.cloud というコミュニティでは、入る際に、サーバー管理者の考えのもと、いくつかの決まりを設けられています。

 

その中でも特徴的なものの一つとして、コミュニティに入る際に、サーバー管理者の設けた問に、その人なりに答えてもらわなければならない、という制約があります。

 

学校のテストや入試の筆記試験のような正解や必勝解といったものは存在せず、むしろそこで余計とされたような、自我や自分の気持ちを表した文章が、サーバー管理者に共感されたり、いいな、と思われれば、コミュニティに入ることが出来ます。

 

mastodonが日本語圏で流行り始め、必要な技術が徐々に浸透してくるにつれて、もしかしたら熱意を持った向こう見ずなら個人のインスタンスを建てられるかも!?というときに、HPすら建てた経験のない筆者が、ひぃこら言いながら建てたサーバーが、このfelesitas.cloudというサーバーです。

 

本記事の趣向

 

felesitas.cloudは、2017年6月29日に最初のTootが発せられ、2019年6月29日をもって、2周年となりました。

 

その記念として、felesitas.cloudにアカウントを持っている方が、

「felesitas.cloudについて」

「自分の好きなもの、興味のあるもの」

「その他自分が書きたいもの」

を、自分がそれを作る過程で楽しいと思える内容についてまとめ、披露し合おうという企画を立てたのでした。

 

↓↓呼びかけ記事↓↓

seeker-nagiko.hatenadiary.com

 

この記事では、応募していただいた方の記事PDFへのリンクと、自分のコメントを残していきます。

 

 

今回、参加して頂いたのは、3名でした。お忙しい中、応募して頂きありがとうございます。

 

三人とも、自分の思い思いの表現をされていて、良いなぁと感じました。

 

以下、個人の記事を紹介します。

 

兎月くみさん:人工言語 ”リアニース・ミン”

 

felesitas.cloud

 

私は、恥ずかしながら、くみさんと知り合う前まで、人工言語界隈というものを知らずにいました。

 

自分の理解した範疇で説明すると、語学力に溢れた方や、言語に関心を持って研究している方などが、情熱をかけてこだわって、日々自分の考える新しい言語の制作に勤しんでいる界隈、ということになります。

(合っているか心配です。)

 

異世界を舞台としたゲーム等では、特有の音や文法などが用いられますが、世界観そのものを、言語を制作することで表現しようとしているのが、くみさんが制作している人工言語リアニース・ミンです。

 

www.lianiis.com

人間が喋る様々な言語にも共通点があると考えていますが、もし、ねこが言語を喋っていたらどのような音で喋るでしょうか。

また、ねこが文字を書くとしたら、何を考え、何を参考にして綴るのでしょうか。

人間は象形文字として、姿形を取り入れて文字にしていきましたが、猫の視点で見た世界を想像したとき、どのような世界で、どのような文字が普及しているでしょうか。

 

今回、そのリアニース・ミンで、ふしぎの国のアリスを翻訳し、それを成果物として提出していただきました。

 

 

この記事は、兎月くみさんが執筆していただいたものになります。

 

くみさんは、私から見ると、言語学に精通しており言語に愛着を持って接していらっしゃる方だという印象です。

 

felesitas.cloudに入るときにお送りいただいた文章のテーマも言語に関するものでした。

 

自分はその学問の体系の巨大さに圧倒され、お話している際にも時たま出る言語の話に、知的好奇心が湧きます。

 

くみさんが体感して得た情報や、学問を学ぶ中で知った知識、SF等への関心で得た知識などをバックボーンに話を進める中で、自分は割と思考が縦横無尽に飛んでいくので、こうだったら良いんじゃないか、こうなるとどうなるんだろう、等の考えをぶつけていく立場になることがあり、お話するのが面白いです。

 

リアニース・ミンに関して思うのは、くみさんがこだわるポイントに気づく人は、同じところまで知識や知見を高めた人であるのかな、という点です。

 

単語一つ一つの並べる文字の意味合いであったり、音、ねこということを踏まえた生活様式、等々、深く掘り下げると、自分まで創作意欲が湧いてくるような話が聞けます。

単語の意味だけではなく、くみさんのこだわりポイントもリアニース・ミンのサイトで見ることが出来たら良いな、と思っています。

 

また、ねこの言語、だけじゃない…?みたいな話も聞くので、くみさんの創作がどのような進展を見せるか、私は楽しみです。

 

くみさん、参加して頂き本当にありがとうございます。

 

追記

くみさんはリアニース・ミンとは別に創作キャラをお持ちで、グッズも制作していらっしゃいます。

 

mikotoha.net

www.youtube.com

mikotoha.booth.pm

ご興味があればぜひ見てみて下さい。

(動画でうちが紹介されててびびった…)

 

 

続いて、星さんの記事になります。

 

ほしさん:ふぇれ荘ソング

 

felesitas.cloud

 

ほしさんは、音楽に大変深い情熱をお持ちのお方です。

今回、企画に際して、felesitas.cloudの歌を制作していただきました…!

 

 

これは、ほしさんが作成していただいたものになります。

 

www.youtube.com

ほしさんは、ほしさんと、星子という子どもロボット(?)がいるという形で、felesitas.cloudでは運用していらっしゃいます。

 

曲のタイトルのふぇれ荘とは何か、という話ですが、felesitas.cloud内の方からの、サーバーの愛称です。

 

過去、日本語圏で大規模なサーバーが勢力を強めていた頃、上記のような成り立ちでサーバーを建てたとき、個人サーバーとはいえやはり寂しかったのです。

なので人を呼んだ際に、自分か誰かが「別荘みたい」と表現し、人が増えてくるに従って、気ままに広い集合住宅みたいに過ごせるようになったらいいな、という話をしていた流れで、「〇〇荘」という例示がでました。

felesitas.cloudのふぇれと、〇〇荘の荘が自然に繋げられて、ふぇれ荘の愛称で呼ぶ人が多くいる、ということです。

 

今回作成していただいた曲は、ほしさんから見たfelesitas.cloudを表した歌、と言えるでしょう。

 

PDFにはこれまでfelesitas.cloudにアカウントを持っていた方のアイコンのイラストも載せられています。各一人ひとりのアイコンを、どんな気持ちで描かれたのでしょうか。

 

星さんは音楽にについて、特に曲、音、精神性についてとても深い造詣をお持ちで、話していても、話している自分が宇宙の中にいるような気がしてきます。

こだわりというものをどういうレベルまで追求できるかで、自分はほしさん以上の方にお会いしたことはないです。

 

音楽以外でもやはり知識は幅広く、実際に表現の場で表現されている経験からの強みがあると思います。

加えてごく個人的な感覚ですが、星さんが、お話の輪にいるだけで、投稿しているのを見るだけでホッとできる方です。

 

ほしさんは自作の曲をHPに上げていますが、

 

www.youtube.com

この曲が自分はお気に入りです。

なんとなくFediverseっぽさがあるなぁと思ってしまった曲なんですよね。

後半の力強いかき鳴らしたギターの音が男らしい。

 

ほしさんは本名も公開しており、以下のリンクで、ほしさんがどのような音楽、表現の場にいらっしゃるかというのが分かるかもしれません。

 

pj1204.hateblo.jp↑ほしさんのブログです。ライブの文化祭の模様を呼んでいると芸術の底なし沼に嵌りそうです。

www.facebook.com↑ほしさんが所属する表現活動グループの大耳ネットワークさん

 

ギター、コントラバスウッドベース、ほしさんはなんでも弾けるなぁ、というのが自分の印象です。

夜の路上で弾き語りしたり、最近は漫画を書いていらっしゃるそうで、

 

booth.pm

星と星子の物語ということですが、届くのが楽しみです。

 

ほしさん、参加いただきありがとうございました。

 

最後に、きーのさんからの記事になります。

 

きーのさん:絵描きは 21 からが面白い(私が創作をすること)

 

felesitas.cloud

keynote.booth.pm

きーのさんは漫画をお描きになっていて、同人誌として上記Boothから作品を購入することが可能です。

 

felesitas.cloudのような小さなサーバーには、大規模サーバーから写ってくる人が大半なのですが、最近、中規模サーバーから、という人も増えてきました。

 

mastodonは、対象のサーバーに自分が登録をしなくても、対象のサーバーの投稿を読むことが出来るので、最初に制約を作ったfelesitas.cloudは、このサーバーに入ることへの労力が強いために、大抵の他のサーバーに行ってしまいます。

 

(felesitas.cloudはそれでいいと思っていて。そういうサーバーがあってもいいかなと思うのです。)

 

そんな中で、相互でフォロー中だったきーのさんがfelesitas.cloudに入りたい、ということで、お話しているうちに見せていただいたものが、人が好きだ、という文章でした。

 

 

これは、きーのさんが作成していただいたものになります。

 

自分が一生懸命もがきながら、創作に打ち込み、状況を模索し、まさに奮闘の最中だと私は感じました。

 

最初の文章を送ってきてもらったときもそうでしたが、文章を読むと人となりが分かリますよね。

 

無我夢中で一つのことに集中して、そこから何かを学んで学んだことを活かしたり、

ここまで真剣に向き合って創作をしてきたんだぞ!という気概だったり、

本当に成長の1年だったのでしょうね。

 

寄稿の中で綴られている、1人1人が構成員だというのは、自分もそう思います。

人は1人1人、ビートも音色も違う楽器であり、人と人とが出会うことで、グルーブ感や独自のリズムやメロディを奏でられるのではないか、

人は人に影響されて、音が釣られて、結果的に突発的ジャズセッションになるんですよね。

そうして演奏し終わった後、この体験が個々人の心に残り、次につながっていく。

(こういうことって、ある種横のつながりじゃないと出来ないことなのかもしれませんね。)

 

きーのさんは、自分に受けた玉を、確実に拾っていくタイプなのかな、とも思います。

そして、強い、と思いました。

 

きーのさんの作品、「オーダーメイド彼女」は、ロボットと人間の関わりを描いた話だと私は思います。

社会が進み、ロボットの社会的な活用が普及している時代が舞台です。20歳になるとパートナーとしてロボットを迎え入れることは通例で、主人公の男性もXX型(女性型?)THiNKROiDを迎え入れます。

私は主人公とそのパートナーの心の動きに注目して見ていたいと思います。

 

きーのさんの描く絵は、すべてのコマ絵が、ちゃんと表情がついているように私は感じました。表情をかき分けて、何を意図しているかを分かる。しかもテンプレじゃない。

 

現在、pixivでオーダーメイド彼女 #01が公開されています。

もしご興味があればご覧になってはいかがでしょうか。

オーダーメイド彼女 #01www.pixiv.net

 

続きが気になる方は、BOOTHで現在3巻(#4)まであるそうなので、お手を取ってみてはいかがでしょうか。

 

心から、寄稿してくださってありがとうございます。

 

お詫び

 今回、6月末の記念日に対して、12月に公開というのは、企画者としては失格だと思います。

 

このようなことで信頼を失い、不必要なことで傷つけ傷つけられるのは望ましいものではありません。

 

私はfelesitas.cloudの庭として、feria.felesitas.cloudという、ブログのような交流場を作ることができればと考えています。

 

当初は、この記事はそちらに載せるはずでしたが、feriaの開発が進まず、待っていてくださる方にいい加減に迷惑をかけるのは人として良くないことと考え、(仮)であってもこちらに掲載することに致しました。

すぐにこちらに載せられるのだから、仮としてこちらへ載せることをすぐに考えつくべきでした。

また、本来であれば自分も寄稿すべきものをギブアップしてしまったのも、悔いています。

今後の対策

今後の対策について、考えてみたのですが、やはり誰かの力を借りることが重要なのかなと思いました。

もし、懲りずに私が何かの企画の主催をすることがあるならば、私自身に対してのみのタイムキーパー役を自分が任命し、尻を叩いてもらうほうがよいのではないかと考えています。

終わりに

私自身、felesitas.cloudがどんなサーバーであるか、という問いには、答えに窮すると思います。

それは、上記の3人の成果を見ても、提出されなかった方たちの話すことでも、解ると思います。

自分がやり取りをしていた中で、来たいと言って入ってくれる人がいて、皆がみな影響し合って、それでもまったりで

このような企画が出来て、ゆっくりこうやって向き合っていると、自分は何をしたんだろうかと思います。

ただサーバーを作って、管理しているだけ。そう思えてくる日のほうが多いです。

やっぱり客観的には見れないと思います。

率直に嬉しさが大きく、大切な人たちをもっと大切にしたいなと思いました。

そして、望まれていることには力の限り答えていくことで、自分への肉になるのかな、と思います。

いてくれるだけで嬉しいです。これからもよろしくおねがいします。

 

 

注意事項

2周年記念のPDFデータの著作権は明示していない限り制作者本人に帰属します。

利用の場面が出たときは、各著作権の保持者に連絡を取るようにして下さい。

 

 

長い間お読み頂きありがとうございます。お疲れ様でした。